今度、面接をする

今度、仕事の面接をすることになった。これで上手く行けば県外に移住して働くことになる。あまり詳しい職種は言いたくないので出来るだけ伏せる。自動車部品の製造をする。以上。

学生の頃から、ずっと地元で過ごしてきた自分にしてみれば、県外で働くというのは冒険でしかない。不安や変な妄想が頭をよぎることもある。ただし、まだ採用ではない。

工場で働いたことはない。僕はずっとホワイトカラーだった。もはやキャリアなんてものは無いに等しい。会社にいた頃は、インターネット広告の配信をやっていた。大手企業の子会社に勤めていたが、あいにく地元は全国一賃金の低い県として有名で、給与は契約社員ということもあり時給換算だ。同じ時給のアルバイトはザラにある。

それに僕は有能ではなかったので、個人面談で定められた目標を達成することもなかったから賃金も上がらない。日々ダラダラとしていて、ストレスによる散財も酷かった。

そして、いざ挑戦したいことが見つかった時にはお金が無くて酷く絶望した。地元で稼ごうにも全国一賃金が低い県だし、ダラダラと働いていたから東京の会社で働けるようなスキル、人脈、度胸もない。

何かを得るには、何かを捨てないといけない。そしてキャリアを捨てることにした。地元の知り合いとの付き合いも無くなる。でも手っ取り早く稼ぐにはここを出て、工場で働くしかない。

面接でも異なる業界への転職について突っ込まれるだろう。話が飛躍しない程度に答えは準備している。履歴書の志望動機も用意している。

今は、志望動機を語る自分を想像して、恥ずかしさのあまり悶絶している。